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『公認スポーツ栄養士になるには、何から始めればいいの?』と迷っている方も多いですよね。大学で取れる資格なのか、管理栄養士とどう関係するのか、分かりにくいところです。
結論から言うと、公認スポーツ栄養士になるには、まず管理栄養士の免許を取ります。そのうえで、スポーツ栄養の指導の経験を積みながら養成講習会を受講し、検定に合格して登録する、という順番です。
この記事を読めば、受講条件と講習の流れ、そして管理栄養士の免許を取ってから認定までの道のりが分かります。
公認スポーツ栄養士とは?
公認スポーツ栄養士は、日本栄養士会と日本スポーツ協会が共同で認定する資格です。スポーツ栄養の専門家として、競技をする人の栄養・食事の自己管理を支えます。
公認スポーツ栄養士とは、管理栄養士の免許を持つ人が、所定の講習と検定を経て認定される資格です。有効期間は4年で、4年ごとに登録を更新します。
日本スポーツ協会の講習会の要項では、役割を次のように説明しています。
活躍する場として挙がっているのは、地域のスポーツ活動の現場や、都道府県レベルの競技者育成です。そこでスポーツ栄養の専門家として、競技者の栄養・食事の自己管理能力を高める支援をします。
具体的には、栄養教育や、食事環境の整備に関する支援などの栄養サポートが役割とされています。
| 比べる点 | 内容 |
|---|---|
| 認定するところ | 日本栄養士会と日本スポーツ協会の共同認定 |
| 講習の主催 | 日本スポーツ協会・日本栄養士会(令和6年度要項) |
| 講習の主管 | 日本スポーツ栄養学会(令和6年度要項) |
| 受講できる人 | 満22歳以上の管理栄養士など(くわしくは次の章) |
| 有効期間 | 4年(4年ごとに登録を更新) |
| 登録者数 | 609名(令和7年10月1日現在・日本スポーツ協会) |
スポーツ栄養士とは何が違う?
『スポーツ栄養士と公認スポーツ栄養士って、同じもの?』と思う方もいますよね。「スポーツ栄養士」という言葉は、スポーツ栄養の知識を生かして働く栄養士や管理栄養士を広く指して使われます。
その中で、日本栄養士会と日本スポーツ協会が講習と検定を経て認定しているのが公認スポーツ栄養士です。公式に認められた専門家であることを示せるのが、公認の資格の大きな特徴なんです。
スポーツ栄養士の仕事内容は、スポーツ栄養士とは?アスリートを支える仕事と働き方でくわしく紹介しています。
取ると何が変わる?価値と限界
公認スポーツ栄養士は、名称独占の国家資格とは違い、認定を受けた専門家であることを示す資格です。取ったからといって、スポーツの仕事がすぐに決まるわけではありません。
一方で、講習とインターンシップを通して、スポーツの現場での栄養管理を体系的に学べるのは大きな価値です。チームや学校に関わる時に、専門家として学んだことを説明しやすくなる面もあります。
- スポーツ栄養の考え方を、講習で体系的に学べる
- インターンシップで、現場の栄養管理を経験できる
- 専門家として認定されていることを示せる
- 資格だけで仕事が決まるわけではない
- 講習と検定には長い期間がかかる
- 4年ごとに登録の更新がある
『取れば一生使える資格じゃないの?』と思った方もいるかもしれませんね。更新がある分、取った後も学び続けることが前提の資格なんです。
日本栄養士会の認定制度の一つ
日本栄養士会の生涯教育には、3つの認定制度があります。公認スポーツ栄養士は、そのうちの「特定分野別認定制度」に含まれています。
| 日本栄養士会の認定制度 | 主な例 |
|---|---|
| 認定管理栄養士・認定栄養士 | 生涯教育の所定の課程を修了した人を認定 |
| 特定分野別認定制度 | 公認スポーツ栄養士、在宅訪問管理栄養士、特定保健指導担当管理栄養士など |
| 専門分野別認定制度 | 専門管理栄養士 |
ほかの認定制度については、専門管理栄養士・認定管理栄養士とは?キャリアアップの資格でまとめています。
公認スポーツ栄養士の受講条件
令和6年度の要項では、受講する年の4月1日現在で満22歳以上の管理栄養士で、スポーツ栄養指導の経験がある人か、その予定がある人が対象です。
ここが、公認スポーツ栄養士を目指す時にいちばん大事なところです。令和6年度の要項にある受講条件を、チェックリストにしてみました。
- 受講する年の4月1日現在で満22歳以上である
- 管理栄養士である
- スポーツ栄養指導の経験がある、またはその予定がある
- 日本スポーツ協会と日本栄養士会が認めた人である
- 受講の有効期間内に、全日程に参加できる
- 専門科目「スポーツ栄養士に必要な基礎的知識」の単位を取得済みである
条件は年度によって変わることがあります。受講を考える時は、その年の要項を日本スポーツ協会と日本栄養士会の公式発表で確かめてください。
「指導の経験か予定」とは
『スポーツ栄養指導の経験って、どうやって積めばいいの?』と気になりますよね。条件には「経験がある」だけでなく「予定がある」も入っています。
例えば、地域のクラブで食事の講習をする予定がある、関わっているチームで食事の相談に乗る予定がある、といった形が考えられます。今の自分がどんな形で関われそうかを、一度書き出してみてください。
「基礎的知識」の単位は先に取る
専門科目のうち「スポーツ栄養士に必要な基礎的知識」は、日本スポーツ栄養学会の「スポーツ栄養ベーシックコース講習会」で単位を取ります。受講条件に「取得済み」とあるので、養成講習会より前に済ませておく必要があります。
管理栄養士の免許を取ってから、受講条件を読んで初めてベーシックコースのことを知る、というケースです。申し込みの時期が合わないと、受講が1年先になることもあるので、早めに要項を確かめておきましょう。

今の自分はどこまで進んでいる?判定表
受講条件を見ても、自分が今どの段階にいるのかは分かりにくいですよね。今の状況ごとに、次にやることを表にしてみました。
| 今の状況 | 受講条件との関係 | 次にやること |
|---|---|---|
| 高校生・大学生 | 管理栄養士の免許がまだない | 管理栄養士国家試験の合格を目標に学ぶ |
| 栄養士として働いている | 管理栄養士の免許がまだない | 実務経験を積み、管理栄養士国家試験の準備をする |
| 管理栄養士だが、スポーツとの関わりがない | 指導の経験か予定がない | 関われそうな現場を探し、指導の予定を作る |
| 管理栄養士で、スポーツの現場に関わっている | 基礎的知識の単位がまだ | ベーシックコース講習会の時期を確かめて受ける |
| 条件をそろえた | 申し込みの準備ができている | その年の要項を確かめて申し込む |
上の行ほど、時間をかけて準備することが多くなります。今の自分の行を見つけたら、そこから一つずつ進めてみてください。
講習の中身と認定までの流れ
講習は、共通科目と専門科目に分かれています。専門科目にはインターンシップ(現場学習)が含まれ、最後に検定を受けて合格すると、登録の手続きを経て認定されます。
令和6年度の要項をもとに、講習の中身を表にまとめてみました。
| 区分 | 時間・中身 | 検定 |
|---|---|---|
| 共通科目 | 150時間。事前学習・集合講習・事後学習 | 日本スポーツ協会が課題レポートなどで総合判定 |
| 専門科目 | 116.5時間以上。集合講習とインターンシップを含む | 口頭試験とインターンシップの発表で、日本栄養士会が審査 |
| インターンシップ | スポーツの現場で、スポーツ栄養マネジメントに沿った栄養管理を身につける | 専門科目の検定で発表する |
共通科目は、公認スポーツ指導者の養成講習会の共通科目Ⅲにあたるものです。スポーツ栄養以外の指導者と共通の学びも含まれているんですね。
インターンシップの受け入れ先は自分で探す
要項では、インターンシップの受け入れ先は各自で確保することになっています。ここは、受講前から考えておきたいポイントです。
『受け入れ先なんて、どうやって見つけるの?』と不安になる方もいますよね。普段から関わっているチームや学校、地域のクラブなど、スポーツの現場とのつながりを日ごろから作っておくと、相談しやすくなります。
受講の有効期限は5年
受講の有効期限は、受講を始めた年度を含めて5年間です。令和8年度の講習は、その年の6月から翌々年の3月までの期間で行われると、日本スポーツ協会のページで案内されています。
働きながら受講することも考えられるので、仕事の予定と講習の日程をどう両立するかを、先に考えておくと安心です。
- スポーツ栄養ベーシックコース講習会で、基礎的知識の単位を取る
- 公認スポーツ栄養士養成講習会に申し込み、受講が認められる
- 共通科目の事前学習・集合講習・事後学習を受ける
- 専門科目の集合講習とインターンシップを進める
- 共通科目の判定と、専門科目の口頭試験・発表に合格する
- 登録の手続きをして、公認スポーツ栄養士として認定される
- 4年ごとに登録を更新する
検定に向けて準備しておきたいこと
専門科目の検定は、口頭試験と、インターンシップでの栄養管理の発表で判定されます。現場でやったことを、筋道を立てて人に伝える力が求められるんです。
- インターンシップで関わった選手やチームの状況を記録している
- 何を課題と考え、どんな栄養管理をしたかを説明できる
- 取り組んだ結果を振り返り、次にどう生かすかを話せる
- 発表の資料を、限られた時間で伝わる形にまとめている
例えば「この選手は遠征が続く時期に食事の時間が不規則になっていたので、移動中に用意できる物を一緒に決めました」のように、状況と工夫を具体的に話せるようにしておくと安心です。
最新の講習の案内は、日本栄養士会の公認スポーツ栄養士のページでも確かめられます。
管理栄養士の免許を取ってから認定までの年表
公認スポーツ栄養士になるまでの道のりは、管理栄養士の免許を取るまでの「学ぶ時期」、現場で関わる「経験を積む時期」、そして「講習を受ける時期」に分けて考えると見通しが立ちます。
公認スポーツ栄養士になるには、どのくらいの時間がかかるのか気になりますよね。人によって進み方は違いますが、この記事独自の年表として、時期ごとにやることを並べてみました。
| 時期 | 段階 | やること |
|---|---|---|
| 高校生 | 進路を決める | 管理栄養士養成施設のある学校を選ぶ |
| 養成施設で学ぶ期間 | 学ぶ | 管理栄養士国家試験に向けた勉強、スポーツ栄養の授業やゼミ、運動部との関わり |
| 卒業前後 | 免許を取る | 管理栄養士国家試験を受け、合格後に免許を申請する |
| 管理栄養士になってから | 経験を積む | 本業の職場で栄養指導の経験を積み、スポーツの現場との関わりを作る |
| 講習の前 | 準備 | スポーツ栄養ベーシックコース講習会で基礎的知識の単位を取る |
| 講習の期間 | 講習を受ける | 共通科目・専門科目・インターンシップを進め、検定を受ける |
| 認定後 | 続ける | 現場で活動しながら、4年ごとに登録を更新する |

学ぶ時期にやっておきたいこと
学ぶ時期にいちばん大切なのは、管理栄養士国家試験に合格することです。管理栄養士養成施設を卒業すれば、実務経験なしで国家試験を受けられます。
栄養士養成施設から進む場合は、卒業して栄養士の免許を取り、実務経験を積んでから受験します。必要な実務経験の年数は、修業年限2年の養成施設なら3年以上、3年なら2年以上、4年なら1年以上です。
管理栄養士になるルートは、管理栄養士になるには?4つのルートと国家試験までの流れでくわしく紹介しています。
社会人から目指す場合
すでに別の仕事をしている社会人の方が目指す場合も、道のりは同じです。まず栄養士か管理栄養士の養成施設に入り、管理栄養士の免許を取るところから始めます。
栄養士養成施設は昼間の学校だけが指定されていて、通信教育だけでは栄養士の資格は取れません。学び直しを考える時は、通学できるかどうかも含めて計画を立ててみてください。
経験を積む時期にやっておきたいこと
管理栄養士になったあとは、本業の職場で栄養の指導の経験を重ねます。病院や施設、給食の現場など、どこで働いても、相手の話を聞いて食事の工夫を一緒に考える経験はスポーツの現場で生きます。
あわせて、スポーツの現場とのつながりを少しずつ作っていきましょう。
- 本業で、栄養の指導の経験を積めているか
- 地域のクラブや学校など、関われそうな現場があるか
- スポーツ栄養の勉強会や学会に参加しているか
- インターンシップの受け入れ先の候補を考えているか
- 講習の日程と仕事を両立できる見通しがあるか
講習を受ける時期にやっておきたいこと
講習の期間を仕事と並行して進めるなら、集合講習の日程に合わせて休みを取れるか、職場に早めに相談しておきましょう。
「来年度、公認スポーツ栄養士の講習を受けたいので、集合講習の日は休みをいただけますか」と、具体的な時期を添えて相談すると話が進みやすくなります。
管理栄養士国家試験に向けた準備も大切
公認スポーツ栄養士を目指す人にとって、最初の大きな関門は管理栄養士国家試験です。特に、栄養士として働きながら受験する人は、勉強の進め方を早めに決めておきましょう。
厚生労働省の発表では、第40回の管理栄養士国家試験の合格率は、管理栄養士養成課程の新卒で79.3%、栄養士養成課程の既卒で11.0%でした。栄養士養成課程を出てから受験する人にとっては、計画的な準備がとても大切だということが分かります。
| 自分の状況 | 準備の進め方の例 |
|---|---|
| 管理栄養士養成施設の学生 | 学校の授業と模試を軸に、国家試験の科目を順番に固める |
| 栄養士として働きながら受験する | 独学、模試、講座の組み合わせを考え、勉強時間を確保する |
| 一度受けて不合格だった | 科目ごとの得点を振り返り、苦手な科目から立て直す |
『働きながらだと、独学で間に合うか不安』という方もいますよね。独学で合格する人もいますし、講座を使って勉強のペースを作る人もいます。
自分に合う進め方を考える時は、管理栄養士国家試験の講座・通信講座の選び方|比べる5つのポイントで、独学・模試・講座の比べ方を見てみてください。
栄養士ガイド
栄養士・管理栄養士の学校や講座を比べたい方へ
栄養士・管理栄養士をめざす道は、大学・短大・専門学校(養成施設)の選び方で大きく変わります。働きながら管理栄養士国家試験をめざす人には、試験対策の講座という選択肢もあります。気になる学校や講座の資料を取り寄せて、実習や国家試験の支え方、通いやすさを同じ物差しで見比べるのが近道です。比べ方のポイントをまとめました。
無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る栄養士の免許につながるのは、都道府県知事などが指定した養成施設です。指定の有無は学校の案内や公的機関の情報で確認できます。
働きながら管理栄養士を目指す流れは、栄養士から管理栄養士になるには|実務経験と受験の進め方でもくわしく紹介しています。最新の受験資格や日程は、厚生労働省の公式発表で確かめてください。
公認スポーツ栄養士についてよくある相談
知恵袋などには、公認スポーツ栄養士を目指す高校生や学生の相談が多く寄せられています。よくある相談を3つ選んで、答えてみます。
相談1 公認スポーツ栄養士の資格は大学で取れる?
大学在学中に公認スポーツ栄養士の資格が取れる学校があるのか、という相談です。
受講条件は、満22歳以上の管理栄養士です。管理栄養士の免許は国家試験に合格してから取るので、大学に通いながら公認スポーツ栄養士の資格を取ることはできない仕組みになっています。
大学では、管理栄養士国家試験に合格する力をつけることと、スポーツ栄養を学ぶことを両立させるのがおすすめです。
相談2 スポーツ栄養を学べる大学に行った方がいい?
管理栄養士の課程がある大学だけでなく、スポーツ栄養について学べる大学に行った方がいいのか、という相談です。
受講条件には、特定の大学の出身であることは入っていません。まず確かめたいのは、管理栄養士養成施設であることです。
そのうえで、スポーツ栄養の授業やゼミ、運動部と関わる機会がある学校なら、早い段階から現場とのつながりを作りやすくなります。学校ごとの違いは、資料を取り寄せて比べてみてください。
相談3 健康運動指導士の資格も取った方がいい?
公認スポーツ栄養士を目指すのに、健康運動指導士の資格は必要か、という相談です。
令和6年度の要項の受講条件には、健康運動指導士の資格は入っていません。必要なのは、管理栄養士の免許と、スポーツ栄養指導の経験か予定、基礎的知識の単位などです。
ほかの資格を取るかどうかは、自分が目指す働き方に役立つかで考えてみてください。まずは受講条件を満たすことを優先するのがおすすめです。
よくある質問
公認スポーツ栄養士は栄養士の免許だけで目指せますか?
令和6年度の要項では、受講条件は管理栄養士となっています。栄養士の方は、実務経験を積んで管理栄養士国家試験に合格してから目指すことになります。
公認スポーツ栄養士の講習はどのくらいの期間ですか?
令和8年度の講習は、その年の6月から翌々年の3月までと案内されています。受講の有効期限は、受講を始めた年度を含めて5年間です。
公認スポーツ栄養士の更新はありますか?
あります。有効期間は4年で、4年ごとに登録を更新します。更新の条件は、日本栄養士会と日本スポーツ協会の公式発表で確かめてください。
日本栄養士会に入っていないと受講できませんか?
受講条件や登録の手続きは年度ごとの要項で決まります。会員であることが条件になるかどうかは、受講する年の要項で確かめてください。日本栄養士会については、日本栄養士会とは?入会するとできることと生涯教育で紹介しています。
公認スポーツ栄養士を取ると、仕事は見つかりやすくなりますか?
スポーツ栄養の専門家であることを示せる資格なので、チームや学校に関わる時の説明はしやすくなります。ただ、資格だけで仕事が決まるわけではないので、現場での経験と組み合わせて考えてみてください。
まとめ
- 公認スポーツ栄養士は、日本栄養士会と日本スポーツ協会の共同認定の資格
- 受講できるのは、満22歳以上の管理栄養士で、スポーツ栄養指導の経験か予定がある人など
- 講習は共通科目・専門科目・インターンシップで、検定に合格して登録する
- 道のりは「学ぶ」「経験を積む」「講習を受ける」の3つの時期で考える
- 最初の関門は管理栄養士国家試験なので、早めに準備を始める





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