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『管理栄養士国家試験の合格率って半分くらいらしい。自分にも受かるのかな』と不安になっている方も多いですよね。数字だけ見ると、かなり難しい試験に思えてしまうんです。
結論から言うと、管理栄養士国家試験の合格率は全体で5割前後ですが、新卒の学生は8割前後、既卒の人は1割前後と、受ける人の立場で大きく違います。合格率は「誰が受けているか」で読むのがコツです。
この記事を読めば、合格率の数字の正しい見方と、自分の立場に合った準備の考え方が分かります。
管理栄養士国家試験の合格率は?最新の結果
令和8年3月1日に行われた第40回管理栄養士国家試験は、受験者15,927人のうち7,582人が合格し、合格率は47.6%でした。
まずは、厚生労働省が公表している直近2回の結果を並べてみます。
| 項目 | 第39回(令和7年) | 第40回(令和8年) |
|---|---|---|
| 試験日 | 令和7年3月2日 | 令和8年3月1日 |
| 合格発表 | 令和7年3月28日 | 令和8年3月27日 |
| 受験者数 | 16,169人 | 15,927人 |
| 合格者数 | 7,778人 | 7,582人 |
| 合格率 | 48.1% | 47.6% |
| 合格基準 | 200点中120点以上 | 200点中120点以上 |
2回続けて、合格率は5割を少し下回りました。受験者のおよそ2人に1人が合格している計算です。
『2人に1人しか受からないなんて、やっぱり難関なんだ』と感じた方もいるかもしれません。ただ、ここで判断するのはまだ早いんです。
合格率の数字はどこで確かめる?
合格率は、毎年の合格発表の日に厚生労働省のサイトで公表されます。第40回の結果は、厚生労働省の第40回管理栄養士国家試験の合格発表のページで確認できます。
発表の資料には、全体の数字だけでなく、受験者の区分ごとの数字も載っています。この区分ごとの数字こそ、合格率を読むときに一番役に立つところです。
この記事の数字は、厚生労働省が公表した第35回から第40回の結果にもとづいています。次の試験の結果は、合格発表の日に厚生労働省のサイトで確かめてみてください。
合格率の推移を6回分見てみよう
第35回と第36回は6割台でしたが、第37回で56.6%、第38回からは5割を切る結果が続いています。
厚生労働省の結果資料にある参考表から、6回分を並べました。
| 回(年) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第35回(令和3年) | 16,019人 | 10,292人 | 64.2% |
| 第36回(令和4年) | 16,426人 | 10,692人 | 65.1% |
| 第37回(令和5年) | 16,351人 | 9,254人 | 56.6% |
| 第38回(令和6年) | 16,329人 | 8,056人 | 49.3% |
| 第39回(令和7年) | 16,169人 | 7,778人 | 48.1% |
| 第40回(令和8年) | 15,927人 | 7,582人 | 47.6% |
受験者数は、どの年も1万6千人前後でほとんど変わっていません。変わっているのは合格者数のほうで、第36回と第40回をくらべると3千人ほど少なくなっています。

合格者数の変化にも目を向ける
合格率だけでなく、合格者数も見てみましょう。第36回は10,692人でしたが、第40回は7,582人でした。
受験者数がほとんど変わらないまま、合格者数が減っているということです。1年に生まれる管理栄養士の数も、そのぶん少なくなっていると言えます。
- 全体の受験者数・合格者数・合格率
- 新卒と既卒に分けた区分ごとの数字
- その回の合格基準(何点以上で合格か)
- 過去の回との推移をまとめた参考表
下がった理由は公表されている?
『どうして合格率が下がったの?』と気になりますよね。実は、合格率が下がった理由そのものは、厚生労働省から公表されていません。
一つ知っておきたいのは、出題の目安になる出題基準が、おおむね4年に1度見直される方針だということです。直近の改定は令和5年2月に報告書がまとめられ、第38回(2024年実施)からの適用が望ましいとされました。
ただ、これが合格率の変化とどう関係しているかは、公式には示されていません。理由を決めつけず、「出題基準が見直された時期と重なっている」くらいに受け止めておきましょう。
「今年は難しくなるらしい」といったうわさで勉強の計画を大きく変えてしまうのは、もったいないことです。合格基準は総合点で示されているので、自分の点数を上げることに集中したほうが結果につながります。
合格率は「誰が受けているか」で読む
合格率の全体の数字は、合格しやすい新卒の学生と、合格しにくい既卒の人が混ざった平均です。区分ごとに分けると、まったく違う姿が見えてきます。
ここがこの記事で一番伝えたいところです。第39回と第40回の結果を、受験者の区分ごとに分けてみました。
| 区分 | 第39回 受験者 | 第39回 合格率 | 第40回 受験者 | 第40回 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 管理栄養士養成課程(新卒) | 8,629人 | 80.1% | 8,585人 | 79.3% |
| 管理栄養士養成課程(既卒) | 2,101人 | 11.1% | 2,222人 | 9.4% |
| 栄養士養成課程(既卒) | 5,439人 | 11.7% | 5,120人 | 11.0% |
第40回では、新卒の学生は受験者の半分ほどを占め、そのうち8割近くが合格しています。一方で、既卒の2つの区分を合わせると7千人を超える人が受けていますが、合格したのは800人に届きません。
全体の47.6%という数字は、この2つのグループを足し合わせた結果なんです。

数字の見方を例で確かめる
例えば、管理栄養士養成課程の4年生が「合格率は5割らしい」と聞いて不安になったとします。でも、その人が受けるのは新卒の区分なので、見るべき数字は第40回で79.3%のほうです。
反対に、栄養士として働きながら受ける人が「新卒は8割受かるらしい」と聞いて安心するのも、少しずれています。その人が見るべきなのは、栄養士養成課程(既卒)の11.0%です。
『自分の区分の数字は思ったより低い』と感じたら、それは準備の仕方を考えるきっかけだと受け止めてみてください。
新卒の合格率が高いのはなぜ?
新卒の学生は、4年間の授業で9科目を順番に学び、そのまま受験します。勉強の時間を確保しやすく、まわりにも同じ試験を目指す仲間がいます。
学校の授業や対策の時間が、そのまま試験の準備になっているわけです。知識が新しいうちに受けられるのも大きいですよね。
既卒の合格率が低いのはなぜ?
既卒の区分には、主に次の2つの立場の人がいます。
- 一度受けて不合格になり、翌年以降に受け直す人が中心
- 働きながら勉強している人も多い
- 範囲は一度学んでいるが、時間がたつと忘れやすい
- 栄養士として働き、実務経験を積んでから受ける
- 管理栄養士養成課程とは学んだ科目の深さが違うことがある
- 仕事と勉強の両立が前提になる
どちらにも共通するのは、学生のように毎日まとまった勉強時間をとりにくいことです。合格率の差は、能力の差というより、準備できる環境の差として読むほうが自然です。
栄養士から受けるルートの全体像は、栄養士から管理栄養士になるには|実務経験と受験の進め方で紹介しています。
管理栄養士の難易度はどのくらい?
第39回・第40回の合格基準は200点満点中120点以上でした。6割をとればよい一方で、9科目と応用力試験という広い範囲を準備する必要があります。
管理栄養士国家試験の難易度を、いくつかの面から見ていきます。
| 見る点 | 内容 | 難しさの感じ方 |
|---|---|---|
| 合格ライン | 200点中120点以上(第39回・第40回) | 満点をめざす試験ではない |
| 出題範囲 | 9科目と応用力試験で200問 | 範囲が広く、まんべんなく準備が要る |
| 出題形式 | 5つの選択肢から1つを選ぶ形が原則 | 似た選択肢を見分ける正確さが要る |
| 応用力試験 | 30問 | 知識を場面に当てはめて考える力が要る |
| 受験の機会 | 年1回 | 落ちると次は1年後になる |
『結局、管理栄養士国家試験の難易度は高いの?低いの?』と聞かれたら、こう答えます。範囲は広いけれど、正しい順番で積み上げれば届くラインの試験です。
管理栄養士の難易度を3つの壁で見る
この記事では、管理栄養士国家試験の難しさを3つの壁に分けて考えてみます。どの壁が自分にとって高いかで、準備の中身が変わるからです。
- 範囲の壁:9科目と応用力試験を、偏りなく一通り押さえる
- 時間の壁:試験の日まで、勉強の時間を切らさずに続ける
- 応用の壁:覚えた知識を、場面のある問題に当てはめて答える
学生にとって高くなりやすいのは、3つ目の応用の壁です。知識はあっても、場面の設定がある問題で迷ってしまうことがあります。
働きながら受ける人にとっては、2つ目の時間の壁がいちばん高くなりがちです。『分かっているのに、手をつける時間がない』という状態ですね。
一度受けた人は、1つ目の範囲の壁で、忘れてしまった科目が出てきやすくなります。どの壁でつまずいているのかを先に見きわめると、やることがはっきりしますよ。
他の資格とくらべてどう?
他の国家試験とくらべた難易度を、合格率だけで決めるのは難しいところです。試験ごとに、受ける人の顔ぶれがまったく違うからです。
例えば、ほとんどが新卒の学生という試験と、既卒の人が多く受ける試験では、同じ難しさでも合格率は変わります。くらべるなら、同じ立場どうしの数字で見ることをおすすめします。
栄養士の難易度は?
栄養士の資格には、国家試験がありません。厚生労働大臣が指定した養成施設で2年以上学んで卒業し、都道府県知事に申請すると免許を受けられます。
つまり、栄養士の難易度は「養成施設に入って、必要な単位をとって卒業できるか」で決まります。試験一発の勝負ではないぶん、毎日の授業や実習を積み重ねることが大事になります。
栄養士と管理栄養士の資格の違いは、栄養士とは?仕事内容・資格の取り方・管理栄養士との違いでくわしく紹介しています。
養成施設の学生などが受ける「栄養士実力認定試験」は、全国栄養士養成施設協会が行う試験で、国家資格の試験ではありません。令和7年度(第22回)は受験者7,163人のうち認定Aが57.3%でした。自分の実力を知るための目安として使われています。
自分の立場別に見る、合格に近づく準備
新卒の学生、受け直す卒業生、働きながら受ける栄養士では、準備の中で足りなくなりやすいものが違います。自分に足りないものから手当てしていきましょう。
この記事では、立場ごとの「つまずきやすいところ」と「先に手をつけたいこと」を判定表にまとめてみました。
| 立場 | つまずきやすいところ | 先に手をつけたいこと |
|---|---|---|
| 管理栄養士養成課程の4年生 | 実習や卒業研究で勉強が後回しになる | 模試の結果から弱い科目を早めに見つける |
| 不合格から受け直す卒業生 | 一人で勉強のペースを保ちにくい | 前回の自己採点で落とした科目を書き出す |
| 働きながら受ける栄養士 | 平日にまとまった時間がとれない | 毎日の短い時間で解ける量を決める |
| ブランクのある人 | 出題基準が変わったことに気づきにくい | 最新の出題基準に合った教材を用意する |

不合格から受け直す人の進め方
一度不合格になると、気持ちを立て直すだけでも時間がかかりますよね。『また同じ勉強をくり返しても、結果は変わらないのでは』と感じる方もいるはずです。
受け直す時は、前回と同じやり方を続けるより、点数の内訳から手を入れるほうが近道になります。
- 前回の自己採点を、科目ごとの点数に分けて書き出す
- 出題数にくらべて点数の低い科目を2つ選ぶ
- その2科目の基本を、教科書や要点集で読み直す
- 同じ科目の過去問を解き、間違えた問題に印をつける
- 1か月たったら、ほかの科目も少しずつ加えていく
既卒の区分は、1年後の試験までに長い期間があります。最初の数か月で弱い科目を立て直しておくと、秋からの総仕上げが楽になります。
働きながら受ける人の1週間の例
働きながら受ける人は、平日と休日で役割を分けると続けやすくなります。あくまで一例ですが、1週間の組み立て方を表にしてみました。
| 曜日 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 月曜から金曜 | 通勤や休憩の時間に、過去問を1科目ずつ解く | 短い時間で区切る |
| 土曜 | 平日に間違えた問題の解説を読み直す | まとまった時間をとる |
| 日曜 | 応用力試験の問題に取り組む | 午前中など集中できる時間に |
| 毎週の終わり | できた科目とできなかった科目を書き出す | 翌週の計画に回す |
仕事が忙しい週は、平日の分を休日にまとめても大丈夫です。止めないことを一番に考えてみてください。
120点まであと少しの人へ
『模試で110点前後から伸びない』という方も多いはずです。このあたりで止まる時は、出題数の多い科目に取りこぼしがないかを見直してみてください。
応用力試験、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、臨床栄養学、食べ物と健康の4つで、合わせて100問以上あります。ここで数問ずつ取り戻すだけでも、合計点は大きく変わります。
例えば、こんなふうに考えてみてください。
「全部の科目をもう一周するのは無理そうです」
「それなら、出題数の多い科目で間違えた問題だけを解き直すところから始めてみましょう」
勉強の進め方は管理栄養士国家試験の勉強法|独学・働きながらの進め方で、使える時間ごとに紹介しています。
独学か講座かを決める
既卒の人の合格率が低いのは、勉強の環境を自分でつくらないといけないからでもあります。独学で進める人もいれば、講座の教材や質問対応、模試を使ってペースをつくる人もいます。
どちらが正しいということはありません。『一人だと続かないかも』と感じるなら、講座の資料を取り寄せて、自分の生活に合うかを比べてみるのも一つの方法です。
- 教材が最新の出題基準に合わせてあるか
- 分からないところを質問できる仕組みがあるか
- 模試や添削で、自分の位置を確かめられるか
- 働きながらでも回せるスケジュールか
比べ方のくわしい手順は管理栄養士国家試験の講座・通信講座の選び方|比べる5つのポイントにまとめています。
栄養士ガイド
栄養士・管理栄養士の学校や講座を比べたい方へ
栄養士・管理栄養士をめざす道は、大学・短大・専門学校(養成施設)の選び方で大きく変わります。働きながら管理栄養士国家試験をめざす人には、試験対策の講座という選択肢もあります。気になる学校や講座の資料を取り寄せて、実習や国家試験の支え方、通いやすさを同じ物差しで見比べるのが近道です。比べ方のポイントをまとめました。
無料学校・講座の資料請求と比べ方を見る栄養士の免許につながるのは、都道府県知事などが指定した養成施設です。指定の有無は学校の案内や公的機関の情報で確認できます。
合格率と難易度についてのよくある相談
合格率や難易度について、よく寄せられる相談を3つ取り上げます。
医師や看護師より合格率が低いのはなぜ?
『同じ国家試験なのに、どうして管理栄養士だけ合格率が低いの?』という相談はよく見かけます。大きな理由の一つは、受験者の中に既卒の人が多いことです。
第40回では、受験者15,927人のうち、既卒の2つの区分が7千人を超えていました。新卒だけを見れば79.3%なので、全体の数字だけでくらべると実際より低く見えてしまうんです。
もう一つは、既卒の人が何度でも受け直せる仕組みであることです。受け直す人が多いほど、全体の合格率は下がって見えます。
ほかの試験とくらべたい時は、新卒どうし、既卒どうしのように、同じ立場の数字をそろえて見てみてください。そのほうが、自分にとっての難しさをつかみやすくなります。
合格率48%の試験は、かなり難しい資格?
第39回の合格率は48.1%でした。数字だけを見ると難しく感じますが、新卒の学生に限れば80.1%が合格しています。
難しさは、自分がどの立場で受けるかで変わります。働きながら受ける人にとっては、時間のやりくりが一番の山場になることも。数字の大きさより、自分の準備の環境に目を向けてみてください。
例えば、毎日1時間を確保できる人と、週末にしか勉強できない人では、同じ合格率でも感じる難しさが違います。まずは自分が1週間で使える時間を数えてみるのがおすすめです。
この先も合格率は下がり続ける?
第37回から合格率が下がってきたので、不安になりますよね。ただ、今後の合格率の見通しは公表されていません。
出題基準はおおむね4年に1度見直される方針なので、自分が使う教材が最新の出題基準に合っているかを確認しておくと安心です。そのうえで、120点の目安にどう届かせるかに集中しましょう。
回答は、厚生労働省が公表している試験結果と出題基準の資料の範囲にもとづいています。学校ごとの合格率は、各学校が公表している情報で確かめてみてください。
よくある質問
管理栄養士国家試験の合格率は何%ですか?
第40回(令和8年)は47.6%、第39回(令和7年)は48.1%でした。最新の数字は厚生労働省の合格発表で確認してください。
新卒の合格率はどのくらいですか?
管理栄養士養成課程の新卒者は、第40回が79.3%、第39回が80.1%でした。
既卒だと合格は難しいですか?
第40回の既卒の合格率は、管理栄養士養成課程が9.4%、栄養士養成課程が11.0%でした。勉強時間のとりにくさが影響していると考えられるので、時間の確保から計画を立てるのがおすすめです。
合格率が下がっているのは、問題が難しくなったからですか?
合格率が下がった理由は公式には示されていません。出題基準はおおむね4年に1度見直される方針なので、最新の出題基準に合った教材で準備しておくと安心です。
栄養士にも国家試験はありますか?
ありません。指定された養成施設を卒業し、都道府県知事に申請して免許を受けます。
まとめ
- 管理栄養士国家試験の合格率は第40回が47.6%、第39回が48.1%
- 第35回・第36回の6割台から下がり、第38回からは5割を切っている
- 新卒は8割前後、既卒は1割前後と、区分で大きく違う
- 合格基準は200点中120点以上で、範囲の広さが難しさの中心
- 栄養士には国家試験がなく、養成施設の卒業で免許を申請できる
合格率の数字に不安を感じたら、まず自分がどの区分で受けるのかを確かめてみてください。そのうえで、自分に足りない準備から一つずつ手をつけていきましょう。





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